お仏壇のお手入れ、掃除お困りの方へ。注意点やおすすめグッズも紹介 | お仏壇の処分・引取り・回収なら【仏壇供養の一休堂】

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2021.06.29お知らせ

お仏壇のお手入れ、掃除お困りの方へ。注意点やおすすめグッズも紹介

お世話になっております。お仏壇供養の一休でございます。

本日は愛知県名古屋市にお住いのお客様からご依頼をいただき、小型のお仏壇買い替えに伴うお仏壇の閉眼供養と開眼供養、運搬作業を担当させていただきました。

ご供養の終了後にはお客様に「お仏壇の掃除方法について」ご相談を受けご質問にお応えさせていただきました。

本日は他の皆様も気になるであろう「お仏壇のお掃除方法」についてピックアップし当ブログでご説明させていただきます。

ご自身で仏壇の掃除をする際に注意するポイント

掃除方法のしかたについて解説する前にお仏壇の掃除をする際の注意点を解説します。

注意点を確認していただかないと、お仏壇をきれいにするつもりが大切な仏壇を傷付けたり、価値を下げてしまう結果につなげてしまう可能性があるためしっかりと把握しておきましょう。

お仏壇は非常に湿気に弱いため注意

お仏壇の素材は木材が主となりますので、非常に湿気に弱い家具として知られています。

そのため水ぶきでの掃除は避けましょう。

唐木の物だけではなく金箔が施されている金仏壇についても同様です。

また湿気に関しては同様の理由で雨の日など湿気が強い日は避けるようにしたほうが良いでしょう。

優しく掃除をしましょう

前述の金箔、金粉で加工している部分と同様お仏壇は非常に繊細な加工が施されている工芸品、芸術品です。

また木材の部分も非常に繊細ですので強い汚れなどがあったとしてもたわしなどで強くこするような掃除方法は避けてください。簡単に傷がついてしまったり塗装が剥げてしまうなどの原因になります。

金箔や金粉の部分の掃除は慎重に(触らない)

上記でもご説明しているように金仏壇は共に内装が金箔などで加工されております。これらの部分は簡単に塗装がとれてしまいますので強く磨くことは絶対にNGです。

特に年数の経過している金仏壇の金箔は非常にはがれやすくなっているため通常の清掃では触らないようにしましょう。(もしもの時の修繕も大変です)

実際に清掃をする際は柔らかい布や柔らかい筆なので軽くほこりを落とす程度で大丈夫です。

安全に配慮して

お仏壇は一般的にサイズが大きく重量が50㎏ほどあるものが多くあります。

本格的なお掃除の際はお仏壇の後や周囲の掃除を行うこともあるかと思いますが、その際は仏壇が倒れてこないか、仏壇の中に飾ってあるものが落ちて傷が付かないように注意する必要があります。お仏壇、人両方のことを考え安定性を事前に確認するようにしましょう。

お仏壇の清掃方法はこちら

それでは実際にお仏壇清掃を行う際の手順や方法について説明していきます。

お掃除に用意したいものリスト

まずはお仏壇を掃除する際にあると便利なものをリストアップしていきます。全てをそろえる必要はありませんが、特に重要な物はリストの前に★印を付けさせていただいております。

★(仏壇用)毛ばたき

お仏壇を清掃するようのはたきで一般用のものより毛の部分が繊細になっています。余裕がある場合は大小2つのサイズをご用意いただければさらに便利になります。

(参考価格:800円~1600円程度)

★雑巾(仏壇用もあり)

一般的なお掃除用の雑巾をご用意しても大丈夫ですが、仏壇用に購入するのであればより繊維の細かい「仏壇用ダスター」なども販売されています。(参考価格:500円程度)

★綿棒

はたきなどでほこりを落とすことができない細かい部分の汚れを落とすのに使います。お仏壇は細部に装飾が施されており意外と綿棒が活躍する機会が多いのでできれば用意しておきましょう。

新聞紙

部屋に傷が付かないように仏具や部品などを置いておくのに使います。布やシートなどでも良いですが使用後に捨てることができるためここでは新聞紙をご紹介させていただきました。

ティッシュ

白い布手袋

仏壇掃除用の筆

ロウ落とし

ろうそく立てに付いたロウを簡単に落とすことができるためあると便利です。

(参考価格:800円程度)

仏壇掃除の手順

それでは仏壇掃除の具体的な手順や方法について解説していきましょう。

尚、掃除を行う際はお掃除をすることをお断りする意味を込めて合掌を行いましょう。

①お仏壇の写真撮影

普段からお仏壇のお手入れをしている場合は必要のない作業になるかもしれませんが、慣れていない方にとってはお仏壇の中にある装飾品や仏具(ご遺影やご位牌など)の位置を忘れてしまいがちです。

そんなご不安のある方は事前に1枚写真をとっていただければ位置関係を覚えていなくても元に戻すことができますのでおすすめです。

②仏具の整理

まずは清掃する際に倒して傷を付けないためにも中にある仏具などをあらかじめ他の場所へ移しておきましょう。

尚、仏壇の中には仏具以外にも吊り灯篭などの装飾品がありますが取り外しや取付等に地震がない場合は破損させてしまう可能性もあるため無理に取り外すことはおすすめしません。

③ほこりをとる

長年掃除を行っていないお仏壇であれば内部、周りにかなりのほこりがたまっていますのでほこりを落とす前にはマスクの着用、窓を開けるなど必ず換気をしておきましょう。

お仏壇のほこりをとる場合は毛ばたきを使って行いますが順番としては上の方から下の方へほこりを落としていくように注意しましょう。

細かい部分はサイズの小さいはたきや筆、綿棒を使うとよりきれいになります。

くれぐれも内部の装飾を壊さないように適度な力でほこりをとるようしましょう。

④仏壇内部の掃除

仏壇内部の清掃に本格的に入る前にまずはお仏壇内のほこりはしっかりととりましょう。

ほこりをしっかり落としたあとは雑巾などで拭き掃除を行います。

上記で説明しているように金仏壇については水拭きはNG、唐木仏壇の場合も湿気は大敵ですのでからぶきをおすすめしております。

⑤仏壇の外の掃除

内部に比べて外部の掃除は安心しがちになりますが、材質は同じ木ですので痛みや傷に気を付けて水ぶきは避けましょう。

掃除方法は基本的に内部の掃除方法とおなじようにまずははたきなどを用いてほこりを落としていきます。

⑥仏具の掃除

次はあらかじめ取り除いておいた仏具の掃除を行います。

仏具の中でもご位牌は繊細で豪華な作りになっていることが多く慎重に掃除を行う必要があります。まずはほこりを落とした後柔らかい布で金箔などがはがれないように注意しながら掃除を行いましょう。

真鍮製やその他金属製のおりんなどは拭き掃除を行ったのち、この後にご紹介する金属クリーナーなどで磨いてあげると金属自体が持つ輝きを取り戻すためおすすめです。

⑦灰の掃除

お仏壇、仏具本体以外にお手入れが必要なのが線香立ての灰の掃除です。

灰の掃除には交換する方法とお手入れの方法がありますが、100円均一などで売られているお茶こし(専用の灰ふるい)などを使うことによってきれいにすることができます。

また新品の灰もホームセンターなどで安価で購入できるため、お手間であれば購入してしまうほうが早いかもしれません。

ちなみに灰の掃除、交換のタイミングは明確に決まってはいません。お線香立てのカスが気になってきたタイミングで交換、掃除を行っていただければ問題ございません。

⑧仏具の位置をもとに戻す

仏壇及び仏具の清掃が終わった後は全てを元の状態に戻します。最初に写真を撮っている方はわかりやすいですよね。

お仏壇掃除に便利なグッズを紹介

上記ではお掃除のポイントについて詳しくご紹介させていただきました。

ここからはさらにお仏壇をきれいに、お仏壇を効率よく掃除するためのグッズについてご説明させていただきます。

仏壇灰専用グッズ(灰ふるい関係)

上記でご説明したお掃除の中でも意外と頻度が高く時間がかかる作業が「灰の手入れ」です。

ホームセンターなどで新品の物を毎回購入するような場合であれば手間はあまりかかりませんがコストやもったいないという思いがありできるだけ長く使いたいという方もいらっしゃるかと思います。

そんな方に便利なのが灰のクリーニンググッズです。

コチラのグッズは濾過をする装置と下に灰を受ける部分がある非常にシンプルな構造になっていますが、便利なグッズです。

ポイントの部分では100均などで販売されている茶こしなどの使用をおすすめしていますが灰が散らばったあとに掃除が必要になったり意外と不便です。

シンプルな構造ながら小さなめんどくささを解消できるという意味でおすすめです。

仏壇クリーナー

仏壇のお掃除の際に問い合わせが多くあるのが「洗剤などは何を使ったらいいのか?」というご質問です。

お仏壇の素材は金属や木材がほとんどですが、唐木仏壇、塗仏壇やその他ピアノなどの家具におすすめなのが『仏壇専用クリーナー』です。

このようなクリーナーはお仏壇の汚れをとるだけでなく木のツヤを出す効果もありますので仕上げりが非常にきれいに行えます。

また専用クリーナーと聞くと価格面が心配になりますが多くの商品が数百円で購入できるため迷わず安心に購入ができますよね。

金属クリーナー(金属みがき)

お仏壇、またはお仏壇関連の仏具にはおりんや装飾をはじめとした金属の部分があります。

時間がたった金属は汚れをとるだけでは輝きがくすんだままの状態だったりします。

そんな場合は金属クリーナーを使用してみてはいかがでしょうか。

少しつけて優しく磨くことで金属本来の輝きを出すことができます。

ただし金属クリーナーは磨きの金物仏具のみ使用可能など使えるものに限りがありますので事前に使用上の注意をしっかりと確認しておきましょう。

ここでご紹介したようなグッズはそれぞれ

「仏壇 掃除 グッズ」と検索していただければネット上で購入が可能ですのでお掃除にお悩みの方は是非検索してみてください。

仏壇クリーニング業者の費用目安

長らく掃除をしていなかったお仏壇などは全てをご自身で行うのはかなりの重労働になりますよね。

そんな場合は仏壇クリーニングの専門業者にお願いして掃除をしていただくことも一つの手段です。

仏壇クリーニング業者は名の通り仏壇掃除のプロですので上記のような掃除内容をクオリティ高く仕上げていただけます。

気になる費用に関してですがサイズによって異なるもののお手軽なプランであれば3万円~10万円ほどが相場といっても良いでしょう。

(修繕を含めた本格的なものはもっと高額な費用がかかりますので実際に使用される場合は業者にお問い合わせください)

お仏壇供養と処分はぜひ「仏壇供養の一休」まで

いかがだったでしょうか。

お仏壇をお手入れ、お掃除することはご先祖様だけでなくご遺族の方の心を洗う作業にもなり非常に重要です。

今回の記事を参考に大切なお仏壇をさらにきれいに効率よく行っていただけるようになると幸いです。

またお仏壇のお手入れが困難になってきた際は「お仏壇処分」としてご先祖様の魂を供養することも手段の一つです。お仏壇の供養と処分をご検討の際は是非「仏壇供養の一休」までお問い合わせいただけると幸いです。