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2020.02.27すべて

私たちの身近な存在である仏壇。いつから日本の風習として仏壇を置くということが普及した?

私たちの身近な存在である仏壇。

仏壇は皆さんが制を授かるよりも前から家にあったり、祖父母の家にあったりと身近に拝見できるものですよね。

では一体いつから日本の風習として仏壇を置くということが普及したのでしょうか。

まず、仏教はインドの地発祥というのはご存知でしょうか。

ならばインドから日本に仏教が伝わった時点で仏壇も一緒に伝わったのでは?と思う方もおられると思いますが、仏教発祥の地インドには仏壇が存在しませんのでインドから仏壇の歴史が紡がれたわけではありません。

ここからは日本の歴史をさかのぼりながら,いつ仏壇が普及したのかをみていきたいと思います。

私たちの住む日本では古墳時代に祖霊信仰を古くから行っておりまして、『魂棚』という素朴な様相の棚にそれぞれの季節に咲く花や供物を捧げてご先祖様をお祀りしておりました。

このあと、百済の聖明王から釈迦如来像と経典が送られてきて日本に仏教が伝わったと言われています。

 

飛鳥時代にできた『玉虫厨子(たまむしのずし)』が現在の仏壇のルーツと言われていまして

現代社会に存在するもっとも古い、歴史のある仏壇と言われ、奈良の法隆寺に安置されておられます。

また西暦685年(奈良時代)に当時の天武天皇が「諸国、家ごとに、仏舎を作りてすなわち仏像及び経を置きて、礼拝供養せよ」と勅令を出されたと『日本書紀』に記録として残っております。

お仏壇を庶民の方々が持つようになった時期は室町時代中期、浄土真宗の蓮如上人が各地を回りつつ仏教の信仰を広め、仏壇を持つよう門徒へと説いたことが庶民の方々が仏壇を持つきっかけとなりました。

 

現在では、古典的な住まいが少なくなってきていて置き場所に困る方、核家族化や少子化で引き継ぎが難しかったりで仏壇の製造は以前に比べて減ってきています。

しかし、コンパクトでお洒落な仏壇が出てきているいま、このような歴史があることが分かったからこそ仏壇をなくなさないよう大事にしていきたいですね。

 

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