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2021.11.14すべて

~愛知県名古屋市にお住まいの方へ~浄土真宗にお仏壇は必要?

お仏壇は、亡くなられた方と対話できる大事な場所です。

日本人に最も多い浄土真宗では、「お仏壇は必要ない」と仰る方もいます。

しかし、その認識は本当にあっているのでしょうか。

他の宗派では、「お仏壇が必要ない」と聞いたことがありません。

そこで本記事では、浄土真宗にお仏壇が必要なのかを解説していきます。

 

お仏壇は浄土真宗にも必要

結論からいうと、お仏壇は浄土真宗にも必要です。

もちろん、他の宗教でもお仏壇は必要になります。

なぜなら「お仏壇=家にある小さなお寺」という大切な役割があるからです。

そのため、お仏壇は浄土真宗でも必要となります。

 

なぜお仏壇が必要ないと勘違いされているのか

実は、浄土真宗だとお仏壇ではなく”位牌”が必要ないのです。

ほとんどの宗派では、「位牌に魂が宿る」とされていますが、浄土真宗に魂という概念がないので、位牌が必要ありません。

「位牌を飾らなくて良い」という認識が、「お仏壇が必要ない」という誤った認識になっています。

 

浄土真宗に位牌が必要ない理由は?

浄土真宗には、他の宗派と大きく違うところがあります。

それは、「魂がこの世に存在しない」という考え方です。

浄土真宗の教えでは、阿弥陀如来を信じている方が全員仏になることが確約されており、魂は亡くなった時点で極楽浄土へ行くとされています。

魂がこの世に存在しないので、「魂の拠り所になっている位牌は必要ない」とされています。

 

位牌の代わりとなるものは何?

浄土真宗には、位牌の代わりとなる仏具があります。

それは、「過去帳」と「法名軸」という仏具です。

 

過去帳

過去帳とは、亡くなった方々の戒名と俗名、享年などを記しておく系譜帳のことです。

普段は仏壇の引き出しにしまっていますが、命日になると飾られるのが一般的でしょう。

 

法名軸

法名軸とは、「法名」と「死亡年月日」を記した掛け軸のことです。

浄土真宗では、仏弟子となる者に贈られる名を法名としています。

法名軸がサイズの関係で掛けられない場合は、飾らなくても問題ありません。

 

お仏壇が不要な宗派はない

浄土真宗も含め、仏教はお仏壇が必要になります。

それは、お仏壇に「家にある小さなお寺」としての大切な役割があるからです。

しかし、魂は極楽浄土にいくとされているため、位牌は必要ありません。

他にも、宗教によって必要な仏具は変わってきます。

お仏壇や仏具が必要になったときのために、自分の宗派を確認しておきましょう。