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2021.12.26すべて

〜佐賀県伊万里市の皆さま〜遺影はいつまで飾るべき?

遺影とは、故人を描いた写真や肖像画のことでお通夜や葬儀の場で飾られます。

遺影自体を知っている方は多いでしょう。

しかし、お通夜や葬儀が終わった後、どのように扱ったらいいのかを知っている方はあまりいません。

今回は、遺影はいつまで飾っておくべきものなのかを解説していきます。

 

遺影はいつまで飾るべき?

初めにご説明しておきたいことは、遺影は位牌とは違い、故人の魂が宿っているものではないということです。

そのため、葬儀後すぐに処分しても問題はありません。

しかし、すぐに遺影写真を処分するのは気が引ける方もいると思います。

 

遺影は、49日まで後飾り祭壇に飾っておくのが一般的です。

なぜなら、後飾りは49日の法要で故人の魂が次の世界に行くまでの、仮の魂の安置所となるため。

法要が終わり、遺骨がお墓に埋葬されると後飾りはしまわれるので、そのタイミングで遺影を処分すると良いでしょう。

遺影は、普通の写真と一緒に家庭ゴミとして処分しても問題ありません。

家庭ゴミとして出すのはご先祖さまに対して失礼だと思われる方は、葬儀所やお寺でお焚き上げしてもらうことをおすすめします。

 

遺影を飾り続ける場合の注意点は?

遺影の飾る期間を紹介しましたが、49日が過ぎると必ず処分しなくてはならないわけではなく、飾り続けていても問題はありません。

しかし、飾り続ける場合は飾り方や飾る場所に注意しましょう。

なぜなら、飾り方や飾る場所を間違えると、正しく故人をお参りすることができないような飾り方になってしまう可能性があるためです。

 

遺影の正しい飾る場所は以下の2点です。

・仏壇の近く

・仏間や床の間

 

仏壇の中に遺影を飾る方も多いですが、正しい飾る場所は仏壇の近くです。

なぜなら、仏壇は仏様をお祀りする小さなお寺とされているため。

仏壇の中には本尊があるので、仏壇の中に遺影写真を飾ると本尊が隠れてしまうということが起こります。

本尊を遮ってしまうと適切にお参りすることができなくなってしまうので、遺影は仏壇の近くに飾るようにしましょう。

 

また、遺影を飾る部屋として適切なのが仏間や床の間です。

仏間や床の間は、家の中で最も高い位置になるように設計されているため、故人の写真を少しでも高い位置におくことで、故人への畏敬の思いが伝わります。

また、仏壇に向かって右側が上座になるとされているので、右から順番に古いご先祖様の遺影を飾ると良いでしょう。

仏壇の真上に遺影を配置してしまうと、ご先祖様を見下しているとみなされてしまうので注意が必要です。

仏間や床の間がない方は、遺影を見やすい場所に飾るだけでも問題ありません。

正しい場所に遺影を配置し、ご先祖様を敬いましょう。