【静岡県静岡市】お仏壇の置き方、方向についてアドバイスさせていただきました | お仏壇の処分・引取り・回収なら【仏壇供養の一休堂】大阪・兵庫・京都・奈良・滋賀・三重・淡路島・和歌山

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2022.04.06すべて

【静岡県静岡市】お仏壇の置き方、方向についてアドバイスさせていただきました

お世話になっております。本日は静岡県静岡市にお住いのお客様よりご依頼をいただきお仏壇の移動と設置、各種ご供養を担当させていただきました。

 

その際の置き方、飾り方などについてお客様とお話する機会がございましたのでその様子についてもお伝えさせていただきます。

お仏壇のお引越しついて

この記事ではお仏壇の置き方をメインに解説するため詳細については触れませんが、今回のお客様のようにお仏壇をそのままお引越しされる場合は専用のご供養が必要です。

 

お仏壇にはご先祖様の魂をあらかじめ位牌に込める『魂入れ』という供養が行われているはずです。

 

ご先祖様の魂を込めたままでお仏壇を移動するのは大変失礼な事とされておりますのでまずはお坊さんに依頼していただきお経をあげて『魂抜き』(宗派によって呼び名が異なります)という供養を行っていただく必要があります。

 

魂抜きについては弊社の他のブログやホームページでも多数紹介しておりますので他の記事もご参照いただければ幸いです。

お仏壇の置き方

お仏壇の引越しを行う際に多いご質問の一つが『お仏壇の設置方法について』です。

ここからはお仏壇を置く際に気を付けたいことについて解説していきます。

仏壇を置く場所

まずは仏壇のお引越しの際に運び込むお部屋の選択が必要です。

 

下記のような内容で置く場所を決めていただければ幸いです。

モダン型の仏像を除き、伝統的にお仏壇が景色になじみ最もベストな場所はやはり和室です。和室の中でも床の間などに配置します。

 

しかし最近では和室そのものがない住居や仏壇自体をモダンで小型なものに買い替えることが増えており、そういった仏壇の場合お部屋の景観とマッチしない場合があります。

 

現代においてはリビングルームなどに仏壇を設置しても特に問題はないという考え方が一般的になっております。

 

リビングは家族が集まるお部屋ですので故人が見守ってくれるという意味では最適な部屋とも言えます。

 

お仏壇を置くことで最も大切なことは『仏壇を身近に感じる』ということです。

 

そのような要素も考えて置く場所を考慮していただければと思います。

仏壇の向き

置く場所と同様に皆様が気を使うのが『向き』についてです。

仏壇の置き方については宗派や地域などによって実は下記のようないろいろな考え方があります。

 

【仏壇の向きの考え方】

  • 南面北座説
  • 東面西座説
  • 本山中心説

 

上記3つのうち上2つは仏壇の配置の方向に決まりがある節、本山中心説はその名の通りお仏壇を本山がある方向に向けるという説です。

 

本山中心説を除き、北向きに置くことを推奨している宗派はあまりないので、できれば北に向けることは避けたほうが良いでしょう。

 

宗派ごとに決まり(おすすめ)がありこの記事で一概には言えないところではありますがどうしても気になるという方は皆様の宗派のお寺にお問い合わせいただくのが最も正確です。

 

もちろん我々までお問い合わせいただければ宗派によってのアドバイスを行わせていただくことは可能です。

 

もし無宗教である、宗派の細かいこだわりに縛られたくないという方がいらっしゃれば十法浄土といういわば『どの位置に置くかにとらわれる必要がない』という考え方や風水のような感覚でお仏壇を置かれる方もいらっしゃいます。

 

このような方には

 

 

  • 直射日光や湿気の多いところを避ける、電化製品が周りにない環境
  • 安定感があるところ(地震などに対応できる場所)
  • 家族の目につきやすく、ご供養が行いやすい場所

 

 

であれば方向にはそこまでこだわる必要がないのではないかとご提案させていただいております。

仏壇の置き方で注意したいポイント

仏壇の置き方にはここまで紹介した以外にも細かい注意点がありますのでこれらを意識するとより良い配置状況になります。

ご本尊様の位置

まずはご本尊様の位置です。

 

お仏壇を設置する際に通常のサイズのものであれば問題ありませんが、小型なものやモダンな仏壇は棚の上などに設置することもございます。

 

この際にご本尊様があまり低い位置に設定されるような配置をすることは避けたほうが良いとされております。

 

設置を行う際は少し高めの位置、できればお参りする際に少し目線より高い位置になるように配置しましょう。

神棚を設置する際の注意

神様をお祀りする神棚とお仏壇では考え方が異なりますが、どちらも敬うべき存在であることは間違いありません。

 

そのためそれぞれに上下関係を作るような配置は望ましくないとされております。

 

具体的にはお仏壇と神棚が向かい合うような位置関係を避けること、仏壇の上に神様をお祀りしない(上下関係を作らない)ということが重要になります。

お仏壇の飾り方

お仏壇の飾り方には置き方同様決まりがあり、我々が作業を行う場合もそういった決まりに基づき設置をさせていただいております。

 

コチラでは一般的な4段構造の御仏壇での説明となります。

最上段

最上段にはご本尊様(仏像や掛け軸)と脇侍を飾ります。

 

脇侍については各宗派により確実に異なります。また左右の配置の決まりもございますのでお一人で移動する場合は必ず写真などに納めておきましょう。

 

ここで重要なのがご本尊は必ずお仏壇の最上段、中央に配置するということです。

これはご本尊様が掛け軸タイプのものであったとしても同様です。

2段目

ご位牌を設置します。

 

この時に注意すべきなのが『ご本尊様を隠さないように配置する』ということです。

位牌はご本尊様と同じ段に置くこともありますがその場合でも同様です。

左右の位置に関しては『どちらか』になります。

3段目

まず中央には仏器膳設置します。

仏器膳とはごはんをお供えする仏飯器とお水をお供えする茶湯器を乗せるお膳の事です。

 

仏器膳を置いたらその両サイドに高月(高杯)を置きます。

4段目

最下段にはその他の仏具を設置します。

 

  • 三具足:花立・香炉・燭台(火立て)
  • マッチ消し
  • おりん

 

など3段目までに置かない仏具を配置していきましょう。

 

このようになっています。

 

今回の記事では4段を想定させていただきご紹介しておりますが、重要なことは最上段にご本尊を設置してもう一段低いところにご位牌を置くことです。

 

設置する段がない小型仏壇やモダンな仏壇、いわゆる上置仏壇の場合は上記の物を優先的に仏壇内に配置し、遺影、仏具(おりんや香炉など)は仏壇外に設置していただければ問題ございません。

 

ここで紹介したのはあくまで一般的な方法です。

 

地域や宗派等で違いがある場合がありますので不安な場合は菩提寺や我々スタッフにご質問いただければお答えいたします。

お仏壇を運搬するときに気をつけること

ここからはお仏壇を運ぶうえで我々スタッフが意識している注意点について紹介させていただきます。是非参考にしてください。

仏壇は移動前に写真撮影をしておく

先祖代々きっちりと継承が行われているお仏壇の場合、今回ご紹介したようなお仏壇配置や飾り方などは伝統として受け継がれているものが多く我々スタッフも明らかな間違いがある場合を除いては問い合わせがない限りあまり指摘を行うことはありません。

運搬には細心の注意が必要

意識することは少ないと思いますが皆様はお仏壇の重量をご存じでしょうか。

 

昔ながらの一般的なサイズのお仏壇は20号3尺サイズといわれております。

 

上台と下台を分離したり内装を外すことができる物がほとんどとはいえ総重量は50㎏〜60㎏といわれております。

 

いわば成人男性1人ほどの重さの仏壇を持ち運ぶことは非常に困難で危険を生じます。

また不安定な運搬は自宅内やマンションの共有部分にぶつけて傷を付ける原因にもなりますのでお二人以上で運搬を行う事を推奨します。

 

もし難しい場合は業者をご利用されることをおすすめします。

調べるのが大変な時は我々にお任せください

ここまでお仏壇のお引越しについて紹介させていただきましたが、これらの作業をお一人で行うことは運搬時の安全性も考えると得策ではありません。

 

仏壇供養の一休ではここで紹介した魂抜き、魂入れのご供養を提携している寺院に依頼し、運搬と設置までの全ての過程をご負担させていただくことが可能です。

 

お仏壇の運搬だけで言えば不用品処分の会社でも可能ではありますが同じような料金帯となることが多いため、それであれば初めからお仏壇専門の業者にお願いすることをおすすめします。

さいごに

いかがだったでしょうか。

 

お仏壇をお引越しするときはご供養と運搬という2つの大変さが伴いますが、今回のお客様のようにお仏壇を大切にされる方も多いため今回の記事で紹介しているお仏壇の置き方や飾り方を参考にしていただけると幸いです。

 

また今回のようなケースではお仏壇を処分したり、お仏壇を買い替えて小型なものやモダンなものに変えるのも選択肢になります。

 

皆様のご状況にあった選択肢を相談させていただくことも可能ですので是非ご連絡をいただけると幸いです。