ブログ
2022.06.14すべて
【愛知県名古屋市】高齢者問題に伴う仏壇供養の現状について
お世話になっております。お仏壇供養の一休でございます。
本日は愛知県名古屋市にお住いのお客様よりご依頼をいただき仏壇供養と処分を行わせていただきました。
本日のお客様はご家族の認知症の進行に伴い老人ホームへの転向を決められた方でした。
現在の高齢化社会において今回のお客様のような状況は決して他人ごとではないと感じました。
今回の記事では高齢者の増加と認知症そして仏壇供養との関係性についてお話しさせていただきます。
本日のサービス内容
仏壇供養と処分サービス:30800円
本日ご依頼いただきましたお客様は愛知県名古屋市にお住いの85歳になるお母様と一緒にこれまで生活をされてこられました。
しかしお母様が高齢であること、最近認知症により日常生活が不安定になってきたことから老人ホームへの転居を決断され、ご自宅にある仏壇が老人ホームに持ち込めないということで今回ご供養と処分をご依頼いただいた流れとなります。
高齢化によって増える仏壇供養の現状
超高齢化社会が原因となる身体機能の悪化および認知症などを原因として仏壇の処分を決意される方は決して珍しくない時代となってきました。
この記事を見ている皆様の中にも65歳以上の高齢者と呼ばれる親御様、また後期高齢者と呼ばれる75歳以上の親御さまをお持ちの方も少なくないかと思います。
今はあまり身近に感じられない状況でも今後誰にでも訪れる可能性のある高齢者と認知症の問題についてデータを使って解説していきたいと思います。
高齢化の実態
結論からいうと日本では現在65歳以上の人口が25%実に四人の1人が高齢者という状況になっております。
それに伴い2016年の国民生活基礎調査では介護を行ってる方の50%以上が実に65歳以上どうしというデータも出ております
65歳以上の一人暮らしの高齢者の男女の割合は女性の方が多く7割を占めています。
年齢層別に見ると男性は65歳から74歳の前期高齢者が約6割を占め、女性では75歳以上の後期高齢者が約6割を占めています。
女性では85歳以上の一人暮らし世帯も2割程度を見られるという状態です
これらの状況から言えることは
- 現実として現在仏壇の管理はほとんどが高齢者が行なっているという現状
- 同居家族が昔と比べて明らかに減少しているという現状
- 老人ホームへの転居が今後もドンドン増えていくという現状
を示唆していると言えます。
認知症による問題
今では高齢者の増加の問題とセットで大きな問題となっているのが認知症による問題です。
本日ご利用いただいたお客様のお母様も認知症が原因で老人ホームに入所するということが仏壇を処分するきっかけとなりました。
認知症の症状
認知症の症状には
- 記憶障害:記憶が曖昧また忘れてしまう
- 見当識障害: 今がいつか時間ここがどこか場所がわからなくなる状態
- 理解・判断力の低下: 頭の中で物事を考えて判断するという能力の低下により財産管理や買い物の管理ができなくなってしまう状態また通常では考えられない行動を起こしてしまう状態
- 実行機能障害: 物事を効率的に考えて実行できなくなる
- 感情表現の変化:感情をコントロールできなくなる障害
などがあります。
仏壇に関しては特に理解力判断力の低下や実行機能障害により仏壇の掃除や管理などができなくなったり火の扱い方が分からなくなりロウソクやお線香の取り扱い方法が分からず最悪の場合は家事などの事故を招いたりということが考えられます。
また判断能力が低下した場合はご本人様の死後、仏壇の継承や財産などをどうしていくかという問題も生じ、生前整理などができなくなるという問題点もございます。
また重度の場合は日常生活の継続が困難になり、老人ホーム入居へのきっかけとなることが最も多いのがこの認知症です。
現在では65歳以上の高齢者の6人に1人が認知症の症状を持っているとされており、また今後高齢者が増えるにつれてこの割合は5人に一人になると言われています。
また上記の症状が軽く出る認知症予備軍のような方はもっと多く入るとされておりより深刻な社会問題に発展する可能性があります。
これだけ認知症の割合が高くなれば高齢者のご夫婦二人ともが認知症または認知症予備軍という状態も決して珍しい状況ではなく、このような状態になってしまえば仏壇の管理というのは非常に困難になってきます。
高齢化、認知症になったときに考えること
現在仏壇の管理をされてる皆様、また仏壇の管理をされている方がご家族様にいる場合いつ皆様がこのような状況に巻き込まれるか分かりません。
その時のために事前にお仏壇のことに対して今後どうしていくかを決めていくことが非常に重要となります。
家族が気づくべきポイント
最も良いのはもちろんご家族様全員が認知症ではない状態で仏壇のことを考えていくことですが、そのような状態を防ぐためにご家族様は認知症の初期症状を把握しておきましょう。
一般的な初期症状としては以下のようなものがあります。
- 物忘れ、常に探し物をしている(一部ではなく体験全体を忘れる)
- 同じことを何度も聞く話す
- 約束の時間が守れない
- 必要のないものをたくさん買いだした
- 料理の味付けがおかしい
- 怒りっぽくなった、頻繁に涙を流すようになった
- 全体的に元気がない
- 趣味は日課をやめた
- 家が汚くなった
- 今日が何月何日か分からない
- 迷子になる
このような症状がご家族様に見られた場合は早めに受診をする仏壇のことを含めた将来のお話をしていくなどの対策を取りましょう。
仏壇の処分は決して悪いことではありません
前述したように認知症の症状が重度になると仏壇を正しく継承していくことが非常に困難となります。
息子様などが継承できるような状態であれば良いのですがご自宅が遠い、家のスペースが狭いなど困難な状況の場合は仏壇の処分を検討されることをお勧めします。
一般的に仏壇を処分するということはばちが当たるのではないかというようなご心配をされる方がいますが、お仏壇は家族が定期的に供養お手入れをして初めて意味のあるものです。
現在継承されている方がいなくなり放置されるような状況になるのであればきっちりとした手順を踏んでお仏壇を供養処分することは決して悪いことではございません。
また最近ではそういった社会情勢に伴うお仏壇事情に沿った、小型の仏壇や手元供養などの方法もありますので、どうしても継承していきたいという場合はぜひ我々にご相談ください。
お仏壇を処分、移動する際はご供養が必要です
上記でお仏壇の正しい供養の手順というお話をしましたがそれは魂抜きと呼ばれるご供養です。
魂抜きとはご先祖様の魂が宿った仏壇からお坊さんに念仏を唱えていただき正しいお墓を抜き出し供養じまいとして成仏させていただくということになります。
お仏壇を処分する場合、買い替えを行う場合に限らずこの魂抜きは必要となり、行わないということはご先祖様に対して最も失礼な行為と言えます。
御供養は檀家様にご依頼するか業者に依頼することで行います。
魂抜きが終わった後の仏壇は粗大ごみとして処分することも可能で、運搬が困難な場合は不用品回収業者などにも依頼しましょう。
仏壇供養は業者にお任せすることも可能です
古いお仏壇を処分する場合は魂抜きというご供養が必要なことを説明しましたが買い替えの場合は魂入れという再度ご先祖様の魂を仏壇に込めるというご供養が必要となります。
しかしこれらはお坊さんを手配する必要があったり仏壇を運搬する必要があったりと非常に手間と時間がかかる作業といえます。
特に今回のお客様のように老人ホームに転居するとなると仏壇の処分以外にも色々やることがあり、非常に大変です。
そのような場合は我々のような仏壇供養と処分をセットで行える業者を利用することをお勧めしております。
必要な手続きを全てお任せいただける
業者を利用する最も大きなメリットはこれまで説明した全ての作業行程について全てお任せいただけるという点です。
- ご自身で行う場合は
- お坊さんの手配
- 親族への連絡
- お坊さんへのお布施のお支払い
- 不用品回収業者の手続き
- 粗大ごみの手続き
- 粗大ごみの回収場所への運搬
- 仏具の回収とお焚き上げ
- 新しい仏壇の運搬
- 新しい仏壇への魂入れの手配
などの行程をすべてご自身で行う必要があります。
一般的な費用相場は3万円から6万円とされておりますが、実は業者に任せる場合とご自身で行う場合では価格差はそこまで大きくなく数万円程度で済むことが多いです。
業者に頼むとすごくお金がかかるのではと心配な方は是非一度お見積りを取っていただけると幸いです。
仏壇供養の一休までご相談ください
いかがだったでしょうか
今回の記事で紹介したように少子高齢化の影響はお仏壇に対しての考え方や先祖供養の方法の考え方などに小さくない影響を与えています。
今回の記事ではお父さんやお母さんが認知症になったもしくはこれから認知症になるかもしれないということを想定した仏壇の扱い方について紹介をさせていただきました。
もちろん安全安心にご供養やお手入れをしていくことができるのであれば手元供養などを行なっていくのも良いと思います。
もしこのようなお悩みがある場合はぜひ仏壇供養の一休までご相談ください。皆様に合わせたサービス方法を提案させていただきます。
仏壇供養を
お急ぎの方へ
早急に対応
いたしますので、
まずはご連絡
ください。
06-6167-7919
365日対応・9時〜18時