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2024.03.16豆知識
仏壇の歴史と現代に合った仏壇との向き合い方
「仏壇は日本の歴史上いつからあるのだろう?」と気になったことがある人も多いのではないでしょうか?
日本の家の中に当たり前のようにある仏壇ですが、近年はその捉え方が少しずつ変化してきています。
本記事では、そんな「仏壇の歴史と現代に合った仏壇との向き合い方」について解説していきたいと思います。
仏壇の歴史
仏壇の歴史のルーツとなっているのは、「法隆寺」です。
法隆寺にある「玉虫厨子(たまむしのずし)」がルーツといわれています。
6世紀頃に朝鮮半島から伝わってきたとされています。
日本では古墳時代から飛鳥時代になっていく時代です。
奈良時代に「玉虫厨子」が作られたことで徐々に仏壇の文化が広まっていったのです。
この頃の仏壇は、貴族のみ所有することができるものでした。
一般庶民は、位牌などを祀っていたといわれています。
それが、江戸時代頃から庶民も仏壇を所有して祀るようになったのです。
一気に全国に広まったのは、江戸幕府が施行した「檀家制度(寺請制度)」がきっかけです。
キリスト教の信仰を禁止して、国民に地元の寺院に属するように定めたのです。
さらに、仏壇を祀ることも義務付けたため、日本中で仏壇がスタンダードになっていったのです。
現代に合った仏壇との向き合い方
昭和や平成中期頃までは、家には必ずと言っていいほど仏壇が祀られていました。
多くの人が仏壇に手を合わせ、先祖を想いながら暮らしていました。
しかし、こうした価値観は大きく変化していきます。
核家族化によって仏壇を受け継ぐという風習が薄れてきています。
さらに、受け継ぐ場合も現代的な住居にマッチする「モダン仏壇」などに変える家庭が増えています。
そのため、古くから引き継いできた仏壇を処分する家庭も増えてきているのです。
仏壇の処分に困る人も多い
仏壇処分を検討する人が増えていますが、その処分方法に困るケースが多いといえます。
故人の魂を祀り供養するもの(祭祀財産)であるため、そのまま家具と同じように処分するわけにもいきません。
浄土真宗以外の宗派では、魂抜き(閉眼供養)を行ってからでなければ処分することができません。
さらに仏壇の重量がかなりあるため、家から運び出すのにも一苦労です。
「なるべく早く魂抜きをして処分をしたい」と思いながらも、なかなか行動に移せないケースも意外と多いのです。
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まとめ
今回は、「仏壇の歴史と現代に合った仏壇との向き合い方」について解説してきました。
仏壇は6世紀頃日本に伝わり、江戸時代に一気に全国に広まっていきました。
しかし、時は流れ、少しずつ仏壇に対する考え方や捉え方に変化が起きているのも事実です。
現代的な価値観やライフスタイルに合わせて、仏壇処分を検討する人も増えてきています。
買い替えの際には、魂抜きの供養も忘れずに行いましょう。
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